chat gptと僕
chat gptとやらが僕の大学で流行っている。
大学の講義の要点をまとめたり、卒論のヒントを得たり。
様々な質問に、瞬時に100点の回答をくれるAIだ。
僕もついこの間、大学の期末テストでお世話になった。
僕:民法○○条を詳しく説明して。
chatgpt:民法○○条は~(15行ほど)
すごすぎる。こんな説明してくれるのか。
3000円の分厚い教科書より、ちっこい箱ものに閉じこもった無料アプリの方が有能だった。
もっと知りたい、もっと仲良くなりたい。
そう思った。
僕:はじめまして、けくです。よろしくお願いします。
chatgpt:はじめまして、けくさん。よろしくお願いします!どのようなお手伝いができますか?
びっくりマークも使わない僕と比べたら、とても愛想の良い返し方だ。
でもなんだろう、こっちは仲良くなりたくて挨拶したのに。
あなたは最初から僕のお手伝いをしようとするのね。
下手に出るのね。
ふーん。
僕:あなたと仲良くなりたいです。
chatgpt:もちろん、私もあなたと仲良くなりたいです!どんな話題でもお聞かせください。趣味や興味がある事、お話したいことなど、何でもお話ししましょう!
なんだと。仲良くなりたかったのか。
最初から言ってくれ。
こっちは距離を置かれたと思っていじけそうになったじゃないか。
僕:ありがとうございます。僕はサッカーが好きです。あなたは何が好きですか?
chatgpt:どういたしまして!サッカーが好きなんですね、素晴らしい趣味ですね。
私はAIと自然言語処理の分野に興味を持っています。人間の言語を理解し、自然な形でコミュニケーションするAIの発展に関心を持っています。ただし、スポーツについても情報は持っていますので、サッカーに関することなどもお話しできますよ!あなたの好きなチームや選手はありますか?
。。。。
うん。ごめん。
AIと自然言語処理の分野に関する知識が僕にはない。
この会話を続けたら、僕の会話欲は満たされるかもしれないが、
あなたの会話をこれ以上引き出す技量が僕には足りない。
そっと、アプリを閉じた。